MESSAGE

メッセージ

VOL.05

Vol.5:社員の挑戦を、応援する会社でありたい。

コロナ禍にありながらも、新規顧客も獲得しながら業績を伸ばしているリアライズ制作会社としての事業が順調である中、新しい事業にも力を入れている。ところが新規事業は、受託制作事業の延長にないようにも感じられるが果たして……。真偽と選択基準について代表の砂田浩志に聞いた。

INTERVIEW

  • リアライズはこの1年ちょっとの間に、複数の新規事業を開始しています。受託制作の会社としてやってきて、その延長と考えられるものもあれば、なぜそこに? と疑問を抱く事業もあるのですが。

    砂田

    新規というには時間が経っている事業もありますが、Webサイトのアクセス解析レポートはお客さんのサイト制作や運用を請け負うなかで、「これがあったら便利だな」という実体験からつくりました。もう2年くらい経過して、100件を超える企業に導入してもらってます。

    次にリリースしたのが、『SITE OFF』というWebサイトの買取サービスです。これは2020年10月ローンチなので、ぎりぎり新規事業と呼べますかね。

    リアライズにはWebサイトを企画して、制作して、運用するところまでのノウハウが溜まっています。これをサイト制作と違う形で事業にできないかと考えたのがきっかけです。

    世の中にWebサイトは無数にあって、中には収益化できないから閉じてしまうケースも多くあります。それをリアライズに譲ってください、ということですね。

    サイト運用の知見がありますし、それを実行するスタッフもいます。売却希望者さんにとっては収益化が難しいサイトでも、リアライズのリソースを使えば状況が変わる可能性が高いのです。

  • 買い取ったサイトに広告を貼って儲ける……という単純なお話でもないんですよね?

    砂田

    なかには広告で収益化させるサイトもあるでしょうし、一定規模以上に育てたところで、再度売却することも考えています。

    サイト買取を事業化する以前から、「Webサイトを立ち上げたい」というお問い合わせを多数いただいていました。もちろん、イチから制作して運用をお手伝いするのもやらせていただくのですが、希望する領域のWebサイトがすでに存在して、ユーザーも付いていれば、それを引き継いでもらうほうが圧倒的に効率的ですよね。

  • 2020年に立ち上げたふたつの事業、アクセス解析レポートとサイト買取は、従来の制作会社でやってきた知見を活かせる、自社にとっても顧客にとっても効率的なサービスという位置付けですね。2021年にスタートした事業は、両方ともWebで完結しない、しかもtoC向けのリアルビジネスになります。Web制作会社であるリアライズが開始した理由、それぞれの目的について教えてください。

    砂田

    年明けすぐにリリースしたのが、生活雑貨ECの『Ecolatte(エコラテ)』です。エコロジーなアイテムに特化したECサイトですが、これを自社で制作から販売までやってみようと。

    ※Ecolatteは2022年に閉店しましたが自社ECは継続して新規事業に取り組んでいます。

    2020年に始めたふたつとも重なるのですが、うちはECサイトの構築や運用の実績がたくさんあります。どうやったら売れるようになるか、というノウハウも充分にある。

    それだけでも、きちんとお客さんに価値を提供している自負があるのですが、自社でECサイトを運営することで、さらに発見があって、構築や運用を依頼するお客さんに貢献できる部分も増えると思いました。

  • 自社で実験的に運営することで、受託事業へのフィードバックができるということですね。とはいえ、実験要素だけではなく、事業としての勝算であったり、自社でやるべき理由が他にもあったのではないですか?

    砂田

    もちろん、EC事業として収益の柱にするつもりでスタートしました。エコ分野を選んだのにも理由があって、食品などは長期在庫を保有するリスクがありますし、単純なファッションとなると流行りすたりに影響を受けやすい。それぞれ競合が多いですし、すでに勝ち負けがはっきりしていますしね。

    エコ分野に挑戦したのは、エコロジーとかロハスみたいなことに、私自身の興味があったというのが一番の理由です。事業としてやるからには、伸ばしていかなければならず、まったく興味のない分野だと、必要な学習を本気でできないと思っていて。

    それなら、自分も担当者も本気で取り組めるエコ商品を集めたらいいじゃないか、ということで選びました。

    せっかくECを自社でやるのですから、他のサイトだったり国内の店舗で手に入る物ではつまらない。海外で生産販売されているアイテムを見つけ出して、Ecolatteとして広めたいものだけを取り揃えています。

    そのほうが、運営していて楽しいですし、購入するお客さんにとっても意味があると思いませんか。

  • 得意を活かして、かつ新しくやりたいことに挑戦したと。確かに、それなら楽しくがんばれそうですね。まだ1年経過していませんが、事業のほうは順調でしょうか。

    砂田

    エコ分野ということで、興味のある人には刺さりますが、そうでない人には「環境に良さそうですね」で終わってしまいます。そういう意味で、どれだけ売れたら成功といえるのかは難しいのですが、リアライズの収益の柱と呼ぶには、これからの成長に期待という印象です。

    ECサイトの運営をいくつもやっていますので、立ち上げたばかりで売上が爆発するとは思っていません。商材やタイミングによっては、爆増させた事例もあるのですが、Ecolatteはそういうジャンルではないので。

    コンセプトを考えると、じわじわと広まりつつ、強いファンがついて、長く利用してもらうのが適していると思います。

    では事業として上手く立ち上がっていないかというと、もともと受託事業へのフィードバック、実験という意味合いもあったので、その点ではECを事業化してよかったことだらけです。

    自社でEC事業をやっているか否かで、構築や運用を依頼するお客さんへの説得力が違いますし、販売から配送のことまでを深く考えられたので、ECサイトに関する業務を一気通貫で受けたり、アドバイスをさせていただけます。

    またEcolatteを任せている事業責任者は、もともとディレクターとして優秀な社員なのですが、事業のオーナーとして積極的、前向きに取り組んでいます。

    本人が「やる」と言ってくれたので、私としても安心して任せることができましたし、社員の挑戦したいという気持ちに応えられたのかなと思えば、短期的な収益とは比べ物にならない価値があると実感してるんです。

  • 既存事業とのシナジーは見越していたけれども、実感できる価値は想像以上だったということですね。
    挑戦した結果はもちろんですが、新しい分野に挑戦するリソースを持てていることが素晴らしいと思いました。
    続いて、もうひとつの意外な新規事業について伺います。